
仕事ができるSES営業の1日のスケジュールに密着!
アポイントメントや顧客訪問、提案資料作成など、エンジニアと異なりパソコンに向かうばかりが仕事ではありません。
しかし、皆さんの中には上手く仕事を組み立てられずに無暗に1日を過ごしてしまい落ち込んだ経験がある方も多いのではないかと思います。
この記事ではSES営業が無駄なく1日を過ごせるようになるため、継続的に月間20人以上の技術者を成約している優秀なSES営業の1日のスケジュールに密着しました。
彼がいかに上手に時間を使いこなしているのか、タスク管理や時間管理のノウハウを学ぶことができましたので、ぜひ営業パフォーマンスを最大化させる糸口としてご活用ください。
1. 朝は集中力が必要なタスクを進める.
朝は脳が最も活発な時間帯であるため、集中力が高く、精神的にも体力的にもフレッシュな状態です。
この時間帯に重要で難易度の高いタスクに取り組むのが理想的です。
具体的には、提案書やプレゼンテーション資料の作成、見積書や契約書のドラフティング、新規営業案件の戦略立案などがあげられます。
これらの作業はひとつひとつが営業活動の命運を決める重要なものです。
落ち着いた環境で、しっかりと集中して取り組む必要があります。
一方で夜遅くなるにつれ、疲労が蓄積し集中力が散漫になりがちです。
そうなると、ミスが発生しやすくなり、質の高い成果を残せなくなってしまいます。
そのため、朝の集中力の高さを生かして最重要タスクに取り組み、一日の作業の方向性を決めることが、生産性を最大化するための重要なポイントとなります。
SESの優秀な営業パーソンは、朝この時間を大切に使っているのです。
2. メールは緊急性が高いものだけ返信する.
午前中はメールやチャットの返信をする人が多いかと思いますが、全てのメールに返信をしていませんか?それでは貴重な時間を無駄にしてしまいます。
緊急性の高い内容のものは返信した方が良いのですが、それ以外のメールは24時間以内に返せば良いと自分の中でルールを決めて優先度を下げてしまいましょう。
一つ一つのメールに反応するのではなく、メールを効率的に処理する習慣をつけることが重要です。
緊急性の高いメールとは、契約関連の連絡や選考が進んでいる案件の連絡など、売上に直結する内容のことを指します。
これらのメールには迅速に対応する必要があります。
一方で、営業活動そのものに直接関係ないメールは、あとで一括して処理することができます。
SES営業はアクションの量だと言われることがありますが、盲目的に動くのではなく、確度が高い有望な案件に注力することが大切なのです。優先順位をつけて、重要度の高いタスクから着手していくことで、生産性を最大化することができます。
メールの処理方法一つとっても、このようにSES営業には上手な時間管理とタスク管理が求められます。
限られた時間の中で確実に成果を出すためには、自分なりのルールを決めてメリハリの効いた働き方をする必要があるのです。
3. 1日の予定を共有のスケジュールに登録する.
Googleカレンダーなどのスケジュール共有ツールを活用することで、チーム内での情報共有が容易になり、重複した予定のセッティングを避けられます。
ミーティングの他にも、デスクワークの時間や移動時間、顧客訪問の予定など、1日の作業内容を詳細にスケジュールに登録することが重要です。
そうすることで、本当に必要なタスクが一目で確認でき、作業の優先順位が明確になります。
さらに、タスクごとに作業時間を割り当てることで、その時間内にタスクを終わらせようと集中力が高まります。
「あと1時間でこの資料を仕上げないと」と意識することで、作業効率が上がり無駄な時間を減らせるのです。
もちろん、予期せぬ問題や緊急の案件が入ってくることもあります。
そうしたタスクが突発的に発生すると、あらかじめ立てたスケジュールが狂ってしまいます。
そうならないよう、できる限り予定されたタスクから優先的に処理し、スケジュール通りにこなすことが重要になります。
このように、スケジューリングを徹底することで、自分の作業時間を上手く管理し、生産性を高められるのです。
SES営業にはこうした時間管理能力が強く求められるスキルの一つなのです。
4. 夕方は単純作業やルーティンワークを割り当てる.
夕方は一日の中で最も集中力が低下し、ミスが発生しやすい時間帯です。
そのため、この時間帯に難易度の高い作業を行うと、品質が低下するリスクが高まります。
そのため、夕方はルーティンワークや単純作業、緊急性の低いメールの返信など、ミスが許容範囲内であるタスクを割り当てるようにしています。
たとえば以下のようなタスクが該当します。
・未返信メールの確認
・名刺や資料の整理
・スケジューリングや予定の調整
・定常的な報告や連絡
・SNSでの情報発信
・簡単な調査や確認作業
このように、あまり集中力を必要とせず、ミスが重大な影響を及ぼさないタスクを夕方に割り当てることで、質の高い成果を残すことができるのです。
一方で、顧客対応では状況が異なります。
技術者やクライアントとの面談は、業務時間が終わってから実施されることも多くあります。
そのため、面談に必要な資料作成や確認事項のリストアップなどは、日中の集中力が高い時間帯に済ませておく必要があります。
このように作業内容に応じて適切な時間帯を割り当てることが、SES営業に求められる大切なスキルです。
時間管理力とタスク管理力の高さが、高い生産性と品質の高い成果につながるのです。
5. 移動時間を有効活用する.
オンラインで面談が可能なクライアントであれば、オンラインで行うのが移動の手間を省ける上で望ましいですが、やはり対面での訪問営業も多くあります。
そうした移動時間を無駄にすれば、営業時間が大幅に減ってしまいます。
したがって、移動中はメールの返信や資料のチェック、予定のカレンダー登録など、短時間でこなせる細かいタスクをこなすのがベストな活用法です。
電車の中やタクシーの中でも、スマートフォンさえあれば様々な作業ができます。
ただし、すべての移動時間を仕事に費やすのは現実的ではありません。
長時間の移動となれば、休憩を挟む必要もあります。
目を瞑って僅かでも休むことで、次の集中力が維持できます。
また、音楽を聴いてリフレッシュする時間を作るのも良い方法です。
優秀な営業マンほど、メリハリをつけて仕事と休息のサイクルを上手く作り出しているのです。
実際、ある調査では、休息時間を多く確保できている人ほど、年収が高い傾向にあるそうです。
休養は決して無駄ではなく、集中力を維持し、生産性を高める上で重要なファクターなのです。
このように、移動時間の有効活用とメリハリのある仕事ぶりが、営業の成果を大きく左右するのです。
細かいところから時間を上手く使いこなすことが、一流のSES営業の秘訣なのかもしれません。
6. まとめ.
SES営業は人的資源を扱うためコミュニケーションが多く、人によっては不安やストレスを感じることもあるでしょう。
しかし、自分の仕事に自信や誇りを持つことでレジリエンスが高まり、モチベーションを維持することができます。
さらに、時間管理やタスク管理を徹底することで、自身の生産性を最大化させることが可能になります。
一流のSES営業への第一歩を踏み出すなら今日からでも構いません。
小さな習慣の積み重ねが、やがて大きな変化を生み出します。
本記事で紹介した優秀なSES営業の1日のスケジュールを参考に、継続は力なりということを肝に銘じて、着実にスキルアップを重ねていってください。