SES営業が業務フロー図や画面設計書を作る時代!資料作成の手順と効率アップのツールを紹介
SES(システムエンジニアリングサービス)業界では、営業がエンジニアとクライアントをつなぐ架け橋としての役割を果たしてきました。
しかし、近年では営業が「業務フロー図」や「画面設計書」といった資料を作成する機会が増えています。
この新たな動きは、単なるマッチングではなく、営業自らがクライアントに具体的な提案を行い、プロジェクトの成功に寄与するという重要な転換点を示しています。
本記事では、SES営業が資料作成を行う背景とその手順、さらには効率を上げるためのおすすめツールについて詳しく解説します。
1. SES営業が資料作成を行う背景.

1. クライアントのニーズに応える営業スタイルの変化
クライアントはSES営業に対して、単なる人材紹介ではなく、課題解決のための具体的な提案を求めるようになっています。業務フロー図や画面設計書といった資料は、クライアントに解決案を視覚的に伝えやすいツールです。
そのため、営業がこれらを作成することで、クライアントとの信頼関係が強化されます。
2. エンジニアの負担軽減
エンジニアがプロジェクトの初期段階から資料作成に時間を割くのは非効率です。営業が基本的な資料を準備しておくことで、エンジニアは開発に集中でき、全体の効率が向上します。
3. 技術とビジネスの橋渡し役としての進化
SES営業は技術的な知識を持ちつつ、ビジネスの視点で提案を行う「ハイブリッド型」のスキルが求められる時代になっています。資料作成は、その能力をアピールする絶好の機会でもあります。
2. SES営業が作成する資料の種類.

SES営業が関与することの多い資料には、以下のようなものがあります。
1. 業務フロー図
業務の流れを視覚的に表現する図で、クライアントの課題を明確にし、改善策を提示する際に使用します。例:業務の「入力」「処理」「出力」の流れをフローチャートで示す
2. 画面設計書
システムやアプリケーションの画面構成や機能を説明するための資料です。ユーザーインターフェース(UI)の提案に活用できます。
例:ログイン画面やダッシュボード画面のレイアウトを示すワイヤーフレーム
3. 要件定義書のサポート資料
クライアントから得た情報をもとに、プロジェクトの範囲や要件を定義する資料です。営業が作成した初期資料をもとにエンジニアが詳細化することが一般的です。
3. 資料作成の手順.

SES営業が業務フロー図や画面設計書を作成する際の基本的な流れを説明します。
1. クライアントの要件を正確にヒアリング
最初のステップは、クライアントの課題や目標を深く理解することです。以下のポイントを押さえてヒアリングを行いましょう。
・現在の業務フローの問題点
・改善したいプロセスや機能
・ユーザー層や利用シナリオ
2. 目的に応じた資料の種類を選択
クライアントが求めている内容によって、業務フロー図や画面設計書など、適切な資料を選びます。提案段階では、簡潔かつ視覚的にわかりやすい形式が効果的です。
3. 基本情報を収集・整理
クライアントから得た情報をもとに、必要な要素を洗い出します。この段階で曖昧な部分を明確にすることが重要です。
4. ツールを活用して作成
効率的な資料作成には専用ツールの活用が欠かせません。次項でおすすめツールを紹介します。
5. クライアントへの共有とフィードバックの取得
完成した資料をクライアントに提示し、フィードバックを得て必要に応じて修正します。このプロセスを通じて、より完成度の高い資料を作成します。
4. 資料作成の効率を上げるおすすめツール.

以下は、SES営業が資料作成の効率を上げるために役立つツールについて、それぞれの特徴と具体的な活用方法を解説します。
4-1. Lucidchart
特徴
・直感的なインターフェースで、ドラッグ&ドロップ操作だけで業務フロー図やフローチャートを簡単に作成可能。
・テンプレートが豊富で、初心者でも短時間でプロフェッショナルな図表を作れる。
・クラウドベースで、リアルタイムでの共同編集が可能。
活用方法
・業務フロー図の作成
クライアントの業務プロセスを視覚化し、現状の課題や改善点を明確にするために使用します。
例:クライアントの在庫管理フローを図にして、手作業が多い部分やボトルネックを明らかにする。
・プロジェクトスコープの共有
クライアントやチームにプロジェクトの全体像を共有するための図を作成します。営業として「全体の見通しを持っている」ことをアピールできます。
4-2. Figma
特徴
・UI/UX設計のためのツールで、特に画面設計書やプロトタイプの作成に適している。
・クラウドベースで、リアルタイムのフィードバックや編集が可能。
・デザインからプロトタイプまで一貫して行えるため、設計から動作イメージの確認までスムーズ。
活用方法
・画面設計書の作成
ログイン画面やダッシュボードのデザインをクライアントに提案する際に使用します。
例:クライアントのアプリケーションのユーザーインターフェースを設計し、色やレイアウトの選択肢を比較。
・プロトタイプの提示
作成した画面設計をインタラクティブなプロトタイプとしてクライアントに提示し、操作感を確認してもらいます。
営業段階でクライアントに「完成形」をイメージさせることで、プロジェクト進行がスムーズになります。
4-3. Microsoft Visio
特徴
・業務フロー図やネットワーク図作成に特化したツール。
・Microsoft Officeとの連携が強く、WordやPowerPointにスムーズに埋め込むことが可能。
・規模の大きなプロジェクトの詳細な図表作成に向いている。
活用方法
・詳細な業務フロー図の作成
Visioの多機能性を活かし、複雑な業務フローやシステム構成図を作成。
例:ECサイト運営のクライアント向けに、注文から発送、在庫管理までの詳細な業務フローを作成。
・クライアント向けプレゼン資料の強化
作成した図表をPowerPointに挿入し、プレゼン資料の説得力を向上させます。
特に図を用いた視覚的な説明が必要な場面で効果的です。
4-4. Miro
特徴
・オンラインホワイトボードツールで、ブレインストーミングやアイデア共有が得意。
・フローチャート、タイムライン、マインドマップなど幅広い形式の図表作成が可能。
・シンプルな操作性で、非技術者でも簡単に扱える。
活用方法
・初期アイデアの整理と共有
クライアントやチームメンバーと初期段階での要件整理を行い、アイデアを可視化。
例:新規アプリ開発プロジェクトの主要機能や画面フローをマインドマップ形式で整理。
・共同編集でのフロー図作成
複数人がリアルタイムで参加できるため、クライアントと一緒にフロー図を作りながら要件を詰めるといった方法が取れます。
4-5. Canva
特徴
・デザイン初心者でもプロ品質の資料が作れるツール。
・フローチャート、インフォグラフィックス、スライド作成に対応。
・数千のテンプレートがあり、カスタマイズ性が高い。
活用方法
・魅力的な提案資料の作成
視覚的に美しいフローチャートやインフォグラフィックスを作成し、提案資料やレポートを華やかに演出します。
例:クライアントに業務改善提案をする際、フローチャートにアイコンや色を追加して見栄えを良くする。
・簡易画面設計書の作成
複雑な画面設計ではなく、提案段階でのざっくりとしたレイアウト案を作るのに活用できます。
クライアントに「初期イメージ」を伝える場面で便利です。
5. まとめ.
SES営業が資料作成を担うことで、クライアントに対してより具体的かつ効果的な提案が可能になります。
これにより、営業としての価値を高めるだけでなく、プロジェクト全体の効率向上にも寄与します。
本記事で紹介した手順やツールを使いこなすことで、SES営業としての提案力をさらに高め、クライアントとの信頼関係を強化を目指しましょう。
また、それぞれのツールは得意分野が異なるため、目的や資料の種類に応じて使い分けることが重要です。
・業務フロー図を作成するなら「Lucidchart」や「Microsoft Visio」
・画面設計書やプロトタイプなら「Figma」
・初期アイデア整理には「Miro」
・デザイン性が求められる提案資料なら「Canva」
ツールを積極的に活用し、資料作成スキルを磨いて、SES営業としての可能性を広げることが大切です。
これからのSES営業には、クライアントの期待を超える提案力が求められます。
その第一歩として、ぜひ資料作成に挑戦してみてください。