SES営業が絶対避けるべき「NGワード」ランキング15選

SES営業が絶対避けるべき「NGワード」ランキング15選

 発売日: 2025/8/13

SES営業において、何気なく使ってしまうキーワードが案件の成否を左右することは珍しくありません。クライアントとの商談や打ち合わせの場面で、無意識に発してしまう一言が信頼関係を下げてしまうことがあります。

これらの「NGワード」は、表面的には問題なく見えても、クライアントの立場から見ると不信感や不安を抱かせる要因となります。特に、技術者の能力、プロジェクトの進行、品質管理などの重要な要素に関わる発言には細心の注意が必要です。

本ランキングでは、実際のSES営業現場で頻繁に使われているにも関わらず、クライアントサイドから見ると大きな問題となりうる表現を、その理由と適切な代替表現とともに解説します。これらの内容を理解することで、より効果的で信頼性の高い営業活動を展開することができるでしょう。

1. 第15位〜第11位:信頼性を疑われる基本的なNGワード.


■第15位:「とりあえず」 

「とりあえず今回はこの技術者で」「とりあえずスケジュールを決めましょう」など、「とりあえず」という表現は軽率な印象を与えます。クライアントは慎重な検討と戦略的な判断を求めているため、この表現は避けるべきです。代わりに「まずは」「第一段階として」などの表現を使用しましょう。

 ■第14位:「何とかなります」 

技術的な課題や困難な要求に対して「何とかなります」と答えることは、具体的な解決策を示していない証拠です。クライアントは明確な根拠と計画を求めているため、この曖昧な回答は不安を増大させます。「○○の手法を用いることで確実に実現できます」「過去の類似案件での成功事例をもとに、以下のアプローチで解決いたします」といった具体的な解決策を示すことが重要です。

 ■第13位:「普通は」「一般的には」 

「普通はこうします」「一般的にはこの期間で完成します」といった表現は、クライアントの個別事情を軽視している印象を与えます。クライアントは自社のプロジェクトが特別な配慮を受けていることを確認したいため、個別対応の姿勢を示すことが重要です。「御社の要件に合わせて最適な手法を選択いたします」「御社のプロジェクトの特性を踏まえて、カスタマイズした開発期間をご提案します」といった個別対応を強調する表現を使用しましょう。

 ■第12位:「多分」「恐らく」 

推測に基づく発言は、プロフェッショナルとしての信頼性を損ないます。「多分間に合います」「恐らく問題ありません」といった表現は、不確実性を露呈し、クライアントの不安を増大させます。確実な情報のみを伝え、不明な点については「詳細を確認し、明日までに正確なスケジュールをお伝えいたします」「技術チームと検証した結果をもとに、確実な回答をいたします」といった調査後の回答を約束しましょう。

 ■第11位:「予算次第で」 

品質や納期に関する質問に対して「予算次第で変わります」と答えることは、金銭的な条件のみで判断している印象を与えます。まず技術的な最適解を提示し、その後で予算に応じた調整案を示すアプローチが適切です。「まず技術的に最適な方案をご提案し、その後予算に応じた段階的な実装プランも併せてご検討いただけます」「品質を維持しながら、予算に合わせた効率的な開発手法をご提案いたします」といった価値重視の姿勢を示しましょう。

2. 第10位〜第6位:プロ意識を疑われる中級NGワード.


■第10位:「経験はありませんが」

 技術者のスキルを説明する際に「経験はありませんが、学習意欲があります」という表現は、即戦力を求めるクライアントにとって不安要素となります。代わりに関連技術での経験や学習計画の具体性を示し、短期間での習得可能性を根拠とともに説明しましょう。「○○での豊富な開発経験を活かし、短期間で習得して即戦力として貢献いたします」「類似技術での実績をもとに、2週間程度でキャッチアップし、プロジェクトに貢献できます」といった具体的な習得計画を提示することが重要です。

 ■第9位:「他社では」 

競合他社の事例を頻繁に引用することは、守秘義務に対する意識の低さを示唆します。「他社では半額でできると言われました」などの表現は、情報管理能力への疑問を生じさせます。自社の強みと価値を独自の観点から説明することが重要です。「弊社独自の開発手法により、高品質かつコストパフォーマンスに優れたソリューションをご提供いたします」「市場相場を踏まえつつ、御社にとって最適な価値をご提供いたします」といった自社価値の説明に重点を置きましょう。

 ■第8位:「仕様変更があると」 

プロジェクト開始前から仕様変更を前提とした発言は、計画性の欠如を示します。「仕様変更があると納期が遅れます」といった表現は、変化への対応力不足を露呈します。変更管理プロセスと柔軟性を示すアプローチが適切です。「アジャイル開発手法により、仕様変更にも柔軟に対応しながら品質と納期を両立いたします」「変更管理プロセスを設けることで、スムーズな仕様調整が可能です」といった対応力を強調することが重要です。

 ■第7位:「技術者都合で」 

「技術者都合で来月からになります」「技術者都合で変更をお願いします」など、技術者の個人的事情を理由とする発言は、プロジェクト管理能力の欠如を示します。代替案と解決策を併せて提示することが必要です。「プロジェクトの最適化を図るため、より適切な開始時期をご提案いたします」「チーム編成を再検討し、より効果的な体制でプロジェクトを推進いたします」といったプロジェクト全体の最適化という観点で説明しましょう。

 ■第6位:「前例がないので」 

新しい技術や手法に対して「前例がないので難しい」と答えることは、革新性と適応力の欠如を示します。技術業界では常に新しい挑戦が求められるため、学習と実証のアプローチを示すことが重要です。「新技術に対する弊社の積極的な取り組み姿勢により、実証実験を経て確実に実現いたします」「最新技術へのキャッチアップ体制により、革新的なソリューションをご提供いたします」といった前向きな取り組み姿勢を表現しましょう。

3. 第5位〜第1位:致命的なトップレベルNGワード.


■第5位:「品質はそれなりに」

 品質に関する妥協的な表現は、プロフェッショナルとしての姿勢を疑われます。「予算を考えると品質はそれなりになります」といった発言は、技術への責任感の欠如を示します。限られた条件下でも最高の品質を追求する姿勢を示すことが重要です。「限られた予算内でも最高品質を追求し、コストパフォーマンスに優れたソリューションをご提供いたします」「予算制約の中でも品質を妥協せず、効率的な開発手法で価値を最大化いたします」といった品質へのこだわりを強調しましょう。 

■第4位:「この技術者しかいないので」 

選択肢の不足を理由とする発言は、営業としての努力不足を露呈します。「今はこの技術者しかいないので我慢してください」といった表現は、クライアントサービスの質を疑われます。代替案や将来的な改善計画を示すことが必要です。「御社のプロジェクトに最適なスキルを持つ技術者を厳選してアサインいたします」「複数の候補者の中から、プロジェクトに最も適した技術者をご提案いたします」といった選択肢の豊富さと適材適所の配置を強調することが重要です。

■第3位:「できません」 

単純な否定は、解決志向の欠如を示します。技術的な制約や予算の制限があっても、代替案や段階的な実現方法を提示することがプロフェッショナルの責務です。「現在の条件では困難ですが、こちらの方法であれば」といったアプローチが適切です。

■第2位:「よくわからないのですが」 

技術的な質問や業界動向について「よくわからない」と答えることは、専門性への疑問を生じさせます。営業担当者も最低限の技術知識を持ち、不明な点は技術者と連携して回答することが期待されています。「技術チームに確認し、詳細な情報を明日までにお伝えいたします」「専門エンジニアと連携して、正確で詳細な回答をご提供いたします」といった専門性を活かした対応姿勢を示すことが重要です。 

■第1位:「とにかく安くやります」 

価格のみを競争要因とする発言は、品質や技術力への不信を招きます。「とにかく安くやるので受注させてください」といった表現は、長期的な信頼関係の構築を阻害します。価値と価格の適切なバランスを示し、投資対効果を明確に説明することが重要です。「高品質なサービスを適正価格でご提供し、長期的な投資対効果を実現いたします」「技術力と品質を維持しながら、最適なコストパフォーマンスをご提案いたします」といった価値提案に重点を置いた表現を使用しましょう。

4. まとめ.

NGワードを避けるだけでなく、ポジティブで建設的な表現に言い換えることが重要です。例えば、「できません」を「別のアプローチで実現可能です」に、「経験がありません」を「関連技術での豊富な経験を活かして迅速に習得します」に変換することで、同じ内容でも印象が大きく変わります。

また、不確実な要素がある場合は、「確認後に正確な情報をお伝えします」といった誠実な姿勢を示すことで、信頼性を高めることができます。技術的な制約がある場合も、「技術的な観点から最適な解決策を検討し、複数の選択肢を提示いたします」といった前向きな表現を使用しましょう。

クライアントとのコミュニケーションにおいては、問題の指摘だけでなく、解決策の提案とセットで話すことが重要です。また、業界の専門用語を適切に使用し、技術トレンドへの理解を示すことで、プロフェッショナルとしての信頼性を高めることができるでしょう。