SES営業必見!エンゲージメントマネジメントで調整力をアップ!
発売日:
2025/5/2
SES業界において、コミュニケーション能力と調整力は重要なスキルです。
本記事では、PMBOK(Project Management Body of Knowledge)の知識体系を活用しながら、SES営業やSESエンジニアの皆さまに向けて、エンゲージメントマネジメントを通じた調整力向上のテクニックをご紹介します。
1. PMBOKとは?.

PMBOKとは、Project Management Body of Knowledge(プロジェクトマネジメント知識体系ガイド)の略称です。
アメリカのProject Management Institute(PMI)が発行する、プロジェクトマネジメントの国際標準として広く認知されているガイドブックです。
PMBOKは、プロジェクトマネジメントの基本的な知識やベストプラクティスを体系化したもので、10の知識エリアと5つのプロセス群で構成されています。
これらは、プロジェクトの立ち上げから終結までの全ての段階において、効果的なマネジメントを行うための指針となります。
2. エンゲージメントマネジメントの重要性.

エンゲージメントマネジメントとは、組織やプロジェクトに関わる全てのステークホルダーの関与度や貢献度を高め、維持する取り組みです。
主な目的は、メンバーのモチベーションと生産性を向上させ、組織の目標達成を促進することです。
具体的には、ステークホルダーを分析し、適切なコミュニケーションを行い、ステークホルダー同士の衝突を解決に導きます。
このようにエンゲージメントマネジメントは、チームの一体感を高め、イノベーションを促進し、組織の持続的な成功につながる重要なツールです。
この記事ではPMBOKから選定した3つの手法について解説します。
1.プロジェクトの関与度
2.情報交換のメカニズム
3.コンフリクトマネジメント
3. プロジェクトの関与度.

PMBOKにおけるプロジェクトの関与度は、プロジェクトステークホルダーマネジメントの重要な要素として位置づけられています。
SES営業にとって、クライアントや自社のエンジニアとの関与度を高めることは、プロジェクトの成功につながる重要な要素となります。
1.ステークホルダー特定
ステークホルダー特定では、プロジェクトに影響を与える、または影響を受ける全てのステークホルダーを特定します。これには、クライアント、チームメンバー、管理職、外部パートナーなどが含まれます。
2.関与度評価マトリックス
PMBOKで提唱される関与度評価マトリックスを活用し、各ステークホルダーの現在の関与レベルと望ましい関与レベルを以下の5段階で評価します。その後、現在の関与度と望ましい関与度をこのマトリックスで評価し、ギャップを特定します。
・認識していない:プロジェクトについて知らない
・抵抗的:プロジェクトに反対している
・中立的:プロジェクトに無関心
・支持的:プロジェクトを支持している
・主導的:プロジェクトに積極的に関与している
3.エンゲージメント計画の策定
ステークホルダーの現在の関与度を望ましいレベルに引き上げるための戦略を立てます。これには、コミュニケーション方法、頻度、内容などが含まれます。
また、ステークホルダーの関与度向上のための活動としては、以下のような活動が挙げられます。
1.定期的な情報共有(進捗報告、ニュースレターの発行)
2.意思決定プロセスへの関与、会議への参加機会
3.トレーニングやワークショップの実施
4.個別面談による懸念事項のヒアリング
4. 効果的な情報交換のメカニズム.

PMBOKにおける情報交換のメカニズムは、プロジェクトコミュニケーションマネジメントの一部として重要な役割を果たします。
効果的な情報交換は、プロジェクトの成功に不可欠であり、以下の要素で構成されています。
1.コミュニケーション計画の策定
情報交換のメカニズムはまず、コミュニケーション計画の策定から始まります。ここでは、プロジェクトのどの情報を誰が、どのタイミングで、どの方法で受け取るかを明確にします。
たとえば、進捗報告やリスク情報、変更要求などの情報が含まれます。
この計画は、プロジェクトの規模や複雑さに応じて柔軟に設定され、情報の漏れや過剰な情報提供を防ぐための基盤となります。
2.情報伝達の方法
情報伝達の方法には、プル型、プッシュ型、相互型の3つの手段があり、それぞれの方法に適したチャネルが選ばれます。・プル型・・・イントラネットサイト、掲示板、wikなどがあり、不特定多数に向けて公開することが可能i
・プッシュ型・・・電子メールやメモ、報告書などが用いられ、正式な記録として残すことが可能
・相互型・・・対面での会議や電話、ビデオ会議などを通じて行われ、即時のフィードバックが可能
近年ではこれらを包括した、プロジェクト管理ソフトや、クラウドベースのプラットフォーム、コミュニケーションツールがあり、情報の共有や保存が効率的に行われています。
3.フィードバックとコミュニケーションの確認
フィードバックの収集とコミュニケーションの確認では、送信者が伝えた情報が正しく理解されているか、受信者からのフィードバックを通じて確認します。このプロセスにより、誤解や情報の歪みを防ぎ、コミュニケーションの効果を高めることができます。
5. コンフリクトマネジメント.

PMBOKにおけるコンフリクトマネジメントは、プロジェクトの成功に向けて、チーム内や関係者間で発生する対立や衝突(コンフリクト)を適切に管理し、解決するためのプロセスです。
プロジェクト環境では、意見の相違や利害の対立が避けられませんが、これを放置するとプロジェクトの進行に悪影響を与える可能性があります。
SESビジネスにおいても、クライアントや自社エンジニアとの間で発生する可能性のあるコンフリクトに適切に対処することが求められます。
1.コンフリクトの原因を特定
コンフリクトマネジメントでは、まずコンフリクトの原因を特定し、関与する全ての当事者の意見を公平に聞き、根本的な問題を理解することが重要です。PMBOKでは、コンフリクト解決の手法として、以下のようなアプローチが推奨されています。
・撤退・回避: 一時的に問題を先送りにするが、根本的な解決にはならない。
・鎮静・適応:相手の要求を受け入れることで対立を解消するが、自己の主張を抑える必要がある。
・妥協・和解:両者が譲歩し、合意点を見つける方法。
・強制・指示:一方の立場を強く主張し、相手に受け入れさせる方法。
・協力・問題解決:全員が納得できる最良の解決策を共に見つける方法で、最も効果的だが時間がかかる。
コンフリクトマネジメントの目的は、単に対立を解消するだけでなく、チームの協力を促進し、プロジェクトの目標達成に向けた建設的な関係を維持することです。
6. まとめ.
エンゲージメントマネジメントを通じて、ステークホルダーの関与度を高めることは、プロジェクトの成功率を向上させる重要な要素です。
特にSES営業においては、クライアントのニーズを正確に把握し、適切なタイミングで効果的な提案を行うことで、信頼関係を強化し、長期的なパートナーシップを築くことが可能になります。
また、技術者がコンフリクトマネジメントを習得することで、チーム内外での意見の衝突を建設的に解決し、プロジェクト全体のスムーズな進行を支援できます。
これにより、プロジェクトの目標達成が確実になり、クライアントからの評価も向上するでしょう。